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MTBの歴史を紐解く! クランカーって何!?

  • 執筆者の写真: nckbd168
    nckbd168
  • 3月25日
  • 読了時間: 4分

1990〜2000年代のMTBフレームを使い当時の空気感で仕上げる、オールドスクールなMTBも一部自転車好きの間で大人気だが、MTBのルーツを辿っていくと「クランカー」に行き着くのはご存知だろうか。

 

名前を聞いたことがあっても、それがどういうものか分からないという人も多いだろう。ということで、そのあたりの歴史にも明るいファニーズバイク・カスタムサービスの店主丸屋氏に話を聞いてみた。

(LOOP MAGAZINE Vol.30 〈OLD. SCHOOL MTB WORLD〉から抜粋)

ヒッピーたちのスリリングな遊びから生まれた「クランカー」 そもそも、MTBのルーツと言われる「クランカー」とはなんなのだろう。どこで、どのように生まれたのだろうか。

ファニーズバイク カスタムサービス店主 丸屋氏
ファニーズバイク カスタムサービス店主 丸屋氏

丸屋:「1970年代、アメリカでヒッピーカルチャーが動き始めたころ、ロードバイクに乗っているロードレーサーなかにもヒッピーたちがいました。でも、ロングヘアーであることなどを理由にレースの参加を断られるなど、アスリートスポーツとしてのロードバイクから嫌がらせを受け、締め出されてしまう。そこでそのヒッピーたちは仲間たちと山に入り、オフロードをビーチクルーザーに乗って走るようになったんです。

クランカーの歴史を知るうえで一番良い資料として、丸屋さんがオススメしてくれたのがこちら。MTB誕生に 貢献したレジェンドの 一人、チャーリス・ケリーが編集した「Fat-Tire Flyer」。あと、当時のドキュメンタリー映画「KLUNKERZウンテンバイクの誕生 」も間違いないとのこと。より詳しく知りたいなら、見ておくべし。
クランカーの歴史を知るうえで一番良い資料として、丸屋さんがオススメしてくれたのがこちら。MTB誕生に 貢献したレジェンドの 一人、チャーリス・ケリーが編集した「Fat-Tire Flyer」。あと、当時のドキュメンタリー映画「KLUNKERZウンテンバイクの誕生 」も間違いないとのこと。より詳しく知りたいなら、見ておくべし。

「山火事から防ぐ目的で作られたファイヤーロードを、凄いスピードで駆け下りていく。そのスリル溢れる遊びがノースカリフォルニアの若者たちの間でひとつのムーブメントとなり、そこから「クランカーズ」という集団が生まれます。そして、クランカーズの主要メンバーだったゲイリー・フィッシャーやトム・リッチーたちは、山路を駆け下りるスピードを競う「リパックレース」をやり始めるようになります。

当時のリパックレースのポスター。1976〜1984年の間、計24回開催された。「リパックレース」とは、ダウンヒルでブレーキがやけてしまうなかで、ハブを分解して油を充填、つまり「リパック」しなければいけないことから名付けられている。ちなみにコースとなっている山道も「リパックロード」と呼ばれたそう。
当時のリパックレースのポスター。1976〜1984年の間、計24回開催された。「リパックレース」とは、ダウンヒルでブレーキがやけてしまうなかで、ハブを分解して油を充填、つまり「リパック」しなければいけないことから名付けられている。ちなみにコースとなっている山道も「リパックロード」と呼ばれたそう。

「そうして仲間うちで早さを競ううちに、彼らはもっと早く走るために頑丈なフレームのバイクを探しはじめます。ビーチクルーザーのフェンダーやチェーンガード、トルクスタンドなども全て取っ払って、ジャンクヤードで買ったモーターバイクのハンドルやツーリング用のドラムを付けて、山路を最速で駆け降りる1台を自分たちでアッセンブルしていったんです。そうしてできたのがクランカー。クランカーとは、“おんぼろ“という意味です」


ヒッピーキャタリスト」という思想を持っていたゲイリー・フィッシャーとその仲間たち。彼らはただ山路を駆け降りるだけでは飽き足らず次第に山に籠るようになり、独自の自転車遊びや製品作りに熱中していった。自転車のカルチャーのなかでも、ヒッピーカルチャーと唯一結びついているのも面白いところだと丸屋さんは言う。

当時の情報を知るうえでの貴重な資料。ヒッピーカルチャーが生まれた70年代、ロードレースが主流だったなかで、若者たちはより自由さを求めて山に向かった。当時の写真からも、ロングヘアーの若者たちがラフな服装で山に集まっているのが分かる。
当時の情報を知るうえでの貴重な資料。ヒッピーカルチャーが生まれた70年代、ロードレースが主流だったなかで、若者たちはより自由さを求めて山に向かった。当時の写真からも、ロングヘアーの若者たちがラフな服装で山に集まっているのが分かる。

丸屋:「70年代の若者たちは自由を求めて山に入りました。サイクルジャージではなく、ロングヘアーにネルシャツ、デニムという普段通りのラフな格好であったことも僕が好きなところ。元々ロードレースから追い出されて、ルールの外に飛び出した人たちが始めたものだからルールなんてなくて、なんでも良かったんです。だから、クランカーはある意味“何でも良い”のが正当と言えます。もしクランカーを組むなら、当時のモデルに限りなく近づけながら正統派に組んでも良いですし、他ジャンルからもパーツを取り入れながら“クランカーっぽく”組むのも全然ありだと思います。山でしっかり遊ぶなら現行の部品のほうが安心感もありますしね。自由な発想で、とにかく楽しむのがクランカーズの根底です」。

 

〈取材協力〉

Funny`s Bike Custom Service


 
 
 

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