Getting Off A bicycle

2015年9月下旬のこと。アグス、ファビアン、アディアの4人で、中央ジャカルタのスディルマン通りを走っていました。私たちは地元のアンテナショップであるバイクショップで出会い、今では自転車文化そのものが生活の一部になって、ロードバイクやグラベルバイクなど様々なバイクを楽しんでいます。しかし、当時の私たちは皆、ブレーキなしの固定ギアのことで頭がいっぱいでした。
当時はまだサイクリングという概念も一般的でなく、街中でサイクリストを見かけることはあまりありませんでした。
道の真ん中まで走っても怒鳴られることもなく、嫌われることもなく。自転車が今のように盗難にに合う事も少なく、皆が自由に乗っていました。道路の上で全ての乗り物が平等であるように、街と乗り物の流れが一体になるのです。 しかしながらジャカルタはまだ、サイクリストに優しい街とは言えない状況です。道路は非情でありジャングルのようなもので、その中で私たちは一番小さな存在なのです。
Panji Indra Permana
今年の夏、僕は新型コロナウイルスに感染した。
生きているうちに東京でオリンピックがある。しかもBMXが正式種目になり、絶対に撮影したいと楽しみに、一生懸命に頑張って力を注いできて、念願叶いBMXの写真を撮れると決まった、3週間前に。高熱と味覚障害に悩まされながら、不安のなか10日間の隔離期間を過ごし、検査をしたら陰性になっていた。俺、撮れるんだ。そう思うとマジで泣けてきた。そして迎えた東京オリンピック。自分より何十個も歳下のライダーは、奮闘していた。1本目のランで、普段なら絶対にミスしないところでミスをした。途轍もないプレッシャーだったんだと思う。自分達が感じたことのない、果てしない重圧。僕はプレスの撮影場所から「リム頑張れ!!」と声を掛けたかったけど、僕もその場のプレッシャーで喉がひりつき、声すら出せなかった。もし声をかけてミスでもしたら?もし声をかけて集中が途切れてしまったら?嫌な想像ばかりが頭を巡る。彼は天を見つめ何かを誓ったのだろうか、始まった2本目のラン。そこで出した技。大きな得点にはならないと分かっているスーパーマン。手も足も全て一直線になった、とてもとても綺麗なスーパーマン。得点にはならない。しかし自分の誇り、自分の意地、自分の全てをそこにつぎ込んだ、彼らしいカッコ良いBMXの姿。そのスタイルを見て僕もようやく応援の大声を出せた。「いけー! リムやってやれ!!」。ファインダーを覗きながら涙が込み上げてくるなか、一心不乱にシャッターを押した。順位は入賞に終わったけど、一番カッコ良いスタイルを魅せてくれたと今でも思っている。一人の少年の魅せる技でこんなにも心を動かされた。とても楽しかった夏の思い出。ありがとう、リム。ありがとう、2021。
Hikeru Funyu
さて、私はイベントで写真を撮るのが大好きです。 多くの人がカメラを持たない時代はより特別に感じられました。
同時に、アスリートがすべてのハードワークを終えた後にレポートを楽しむことができるように、最高の写真を記録に残す責任が今よりもありました。 今では誰もがスマフォのカメラを持っており、イベントではさらに多くのカメラ機材が使用されるようになり、あらゆる瞬間を捉えなければならないというプレッシャーが減り、アングラレーサー達とふざけあい遊びながら気軽に楽しむようになりました。
シングルスピードを選ぶ貴方は自転車界の変人です。 年に一度のSSCXWC(シングルスピードシクロクロス世界選手権)が街で開催されると、その光景はサーカス団が自転車でやって来たと人は思うでしょう。日曜の午後にオフィスパークのクリテリウムの写真を撮るのは少し退屈かもしれないけど、ここの現場は明らかに違う。 それは自転車の本当のパーティーであり、奇妙な写真と共に最高の思い出になります。
レースは1時間ほどで、そのストーリーを伝える写真を撮るのは、私にとって楽しい挑戦です。 この間、私のカメラバッグはめちゃくちゃで、7本のレンズを交換し、すべてのレンズキャップがバッグの底で飛び跳ね、レースの粉塵が付着しながらも、多様な”Look and Feel”を伝えようとして走り回りました。レーサーと同様“シューター”も共に一刻を争うのです。
Honestly, I really love taking photos at events. It used to feel more special when less cameras were at events, so you had some responsibility to make enough interesting pictures, that the athletes could enjoy the collection after all the hard work is over. Now everyone has a phone camera, plus many more camera kits at events, the pressure to get every moment is less, and I can focus on the strange life of amateur racers.
Single-speed people are weirdos within cycling. It’s no wonder that when the annual Single Speed Cyclocross World Championships come to town, it feels like a spectacle or circus on wheels. Taking photos of an office park criterium on a sunday afternoon could be pretty boring, but this group is clearly different. It’s a bike party, which makes for some odd photographic memories.
Having 1 hour (the actual time of the race) to take enough photos to tell a story is a challenge I enjoy. My camera bag is a mess during this time, swapping between 7 lenses, all the lens caps bouncing around in the bottom of the bag, race dust on everything, and running around, trying to get a diverse look and feel within a short period of time. The racers have their challenges on race day, and so do the shooters.
Mike Martin



