KYOMORI KOHEI Solo Exhibition “REP.”

2020.12.17 - EVENT
KYOMORI KOHEI

ハイファッションとアートをクロスオーバーさせる現代装飾家、京森康平。
2020年、エルメスのスカーフコンペティションでグランプリを受賞し、現在多くのアートファンから注目を集めている作家です。今回の展覧会では京森自身が製作したオリジナルのスタンプを使用した新たな作品シリーズREP.(Repeat)を発表します。

装飾に満ち満ちた空間の醸す、観るものを圧倒する世界観は、繰り返し押されるスタンプ装飾によって密度を高めることで表現しました。装飾そのものが象徴性の強いものでありながらも、各々の図案の表す意味・地域性の境界を超えていく世界観は、多様な人々の共存を表しています。「自身で作成したスタンプを押す」という行為を繰り返すことで敷き詰められた絵から発される力を、ぜひご堪能ください。

REP.シリーズをつくり上げるにあたって、観るものを圧倒するような装飾に満ち満ちた世界をつくり上げるため、反復することで密度を高めることのできるスタンプを用いた。 スタンプの歴史は古くメソポタミア文明まで遡るが、建物に表札のように施したり、封印や手形、所有を表すために施されることが主であり、貿易 と共に広く普及したが、文字ができ識字率のあっがたことにより衰退し、現在文化として残っているのは日本だけである。日本でスタンプ(印鑑) は署名として用いられており、自らの証明の役割を担っている。 装飾芸術は、モダニズムにより一度は廃されてしまったものの、伝統的な建築物などに見られる、古今東⻄、時空を超えて表された、おびただしい 装飾たちの奏でる不思議な美の可能性には、自身を捉えて離さないものがある。 装飾たちをスタンプに作り替え、装飾そのもの、また、スタンプを押すという行為そのものが、自らを刻み・記し・残すという、象徴性の強いこと であるにも関わらず、それを何度も繰り返し行うことで、各々の装飾の由来を超越した多様性と共存をあらわす。 そして、その繰り返しと密度のもたらす迫りくる感覚は、思考を超え直接差し込んでくる。自ら作ったスタンプを繰り返し繰り返し押し、装飾で満 ち満ちた絵には、自身を証明したいという欲求と共に、境界なく存在を許されるような、和を発している。

– KOHEI KYOMORI


KYOMORI KOHEI

KOHEI KYOMORI / 京森 康平
1985年生まれ。東京都出身。
現代装飾家・京森康平は世界中にある⺠芸、陶芸、衣服、建築など、人類が歴史の中で発展させてきた装飾文化を組み合わせ、現代の解釈で作品を作り出しています。
歴史やルーツを紐解くことで見えてくる、国境や⺠族間を越えた文化の響き合いは、互いを受け入れ偏見や差別をなくしたいというメッセージが込められています。
グラフィックデザイナーとして活動してきた京森は、デジタルツールを使用した新たな表現方法を装飾絵画として表現します。


※ご入場の際マスクの着用と手の消毒を必ずお願いいたします。
※来場者の制限をする可能性があります。ご理解ください。


KOHEI KYOMORI Solo Exhibition “REP.”
日時:2020年12月11日(金)-12月26日(土)
火~木曜日 15:00 ‒ 19:00 / 金~日曜日 12:00 ‒ 20:00 (最終日は18: 00まで)
休館日:⽉曜日
場所:BAF Studio Tokyo 103-0003 東京都中央区⽇本橋横⼭町6-14 ⽇本橋DMビル4F

BAF Studio Tokyo:www.baf-tokyo.com
BAF Studio Tokyo IG:baf.tokyo

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