【第一回】BMX TOP RIDER INTERVIEW! 世界の頂きを狙うBMX RACINGのトップライダーにフォーカス!

中井飛馬選手

2008年の北京オリンピックから競技種目に加わり、東京オリンピックでも熱戦が繰り広げられた〈BMX RACING〉。今回、世界を舞台に奮闘する、国内トップライダーの2人にインタビューを行った。第一回目は中井飛馬選手。


中井飛馬選手

中井飛馬選手

中井飛馬/2000年生まれ、新潟県出身。5歳の頃からBMXレースをはじめ、ジュニア時代からめきめきと頭角を現す。2018年にはジュニアエリートクラスの世界ランキング1位に。2019年は全日本選手権で優勝。惜しくも東京五輪出場枠には届かなかったが、日本トップクラスのライダーとして世界を舞台に奮闘中。


「本当の意味で世界で戦える、タフなBMXレーサーを目指したい」

5歳の頃からBMXレースを始めて以来、全日本ジュニアチャンピオン、アジアジュニアチャンピオン、ジュニア世界ランキング1位と、輝かしい成績を残してきた中井飛馬選手。
「元々負けず嫌いな性格なので、子供の頃から、やるからには日本で1番を目指したいと思っていました。タイミングよく2008年の北京オリンピックから競技種目に追加され、自然と世界でトップを目指すことが目標になっていました」
8人のライダーが最大で60km/hにも達するスピードで激しくぶつかり合い、たった一つのミスで大きく順位を落とすシビアな競技であるBMXレーシング。その魅力をこう語る。
「約8mの高さにあるスタートゲートが開いた後、誰が一番早くゴールできるかを競うシンプルな競技ですが、僕はそこが好き。そのシンプルなレースのなかに選手同士の駆け引き、ぶつかり合い、一瞬の判断だったりが渦巻き、とても奥が深いんです。日本ではまだまだマイナーな競技ですが、実際に観戦するととてもスリリングで、楽しめると思いますよ」


レース以外にも、ストリートやパークも好きだという根っからのBMX好き。ストリートライダーたちとの交流もあり、競技選手に寄り過ぎないラフな人柄も彼の魅力のひとつ。


現在中井さんは、アメリカを拠点にトレーニングしながら世界中のレースに参戦しており、日本にいる期間は、長くてもシーズンオフの3ヶ月程だという。
「日本ではまだまだ練習できる環境が整っていなくて、今は1年のほとんどを海外で過ごしています。数ヶ月単位で色々な街に住んで、大変だけどとても楽しいですよ。BMXレーシングはアメリカ、フランスが特に盛んで強い選手が多い。日本でももっとレース場ができて、競技人口が増えてくれると嬉しいですね」
東京オリンピックでは残念ながら出場権を逃し、サポートメンバーとして帯同した。だが、彼の視線は全くブレることなく前だけを向いている。
「当時は落ち込んだけど、大会の空気感、雰囲気を実際に肌で感じたことで次へのモチベーションになりました。2022年は世界選手権、ワールドカップでしっかりと結果を残すことが目標。パリオリンピックももちろん視線の先にはありますが、目先の大会、レースをひとつひとつ勝ち、積み上げていきたいと思います」。


中井飛馬選手
中井飛馬選手

世界選手権をはじめ、ワールドカップなど世界各地で行われるレースを転戦する日々。レースは大きなジャンプもあり、地上だけでなく空中での競り合いもあるなど非常に激しい競技。見ているだけでもとてもスリリング。


中井選手のカスタムバイク

中井飛馬選手

中井さんのレース用カスタムバイク。昨年からスポンサードを受けるmongooseのアルミフレームをベースに、リムとフォークにはカーボンを入れてバランスをとっているそう。スペーサーが1枚入るだけで感覚が変わってくるらしく、おのずとパーツチョイスは超シビアになる。


中井飛馬選手

クランク、ブレーキ、ペダルなどレースにおいてとても重要なパーツはSHIMANOで統一。クランク、ペダルはDX-R、ブレーキはXTR。ロードやマウンテンバイクで実績を積み上げてきたメーカーだけに性能は申し分なく、故障も少ないので一番信頼しているそう。


日本のBMXレーシング界を牽引していく存在としても大きな期待がかかる中井飛馬選手。今後の活躍を期待せずにはいられない!


Photo/Hikaru Funyu


2022.02.01
bebike