第二回TCDS卒業制作展

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日本初の自転車専門学校として2012年に発足した「東京サイクルデザイン専門学校(TCDS)」。自転車クリエーションコース(3年制) の第2期の卒業展が青山スパイラルにて開催されました。

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日本初の自転車教育に分野をしぼった専修学校として注目を集めるTCDSではこれまでは存在しなかった総合的な“自転車学”が学べます。ハンドメイド自転車「CHERUBIM」を展開する今野真一氏をはじめ、一流の講師陣が魅力あふれる授業を展開しており、3年間のカルキュラムを終えた学生が作る独創性に溢れたオリジナル自転車はデザイン性に優れているだけでなく実用性も備えています。自転車という乗り物の可能性と魅力を表現した見ているだけで楽しくなるような作品たちをご紹介します。

 

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PICCOLO BICICLETTA / ミニベロ
丸田 康貴(Koki Maruta)

この自転車の名称「PICCOLO BICICLETTA」はイタリア語で「小さい自転車」を意味します。私の愛車フォルクスワーゲンGOLfにパーツを外さずに積むことが出来るのが最大の特徴です。折り畳み自転車は組み立てなければ乗れませんが、この自転車は出して直ぐに乗車出来る仕様にしています。とても小回りが利き、ちょっとしたポタリングや近場の走行にちょうどいいサイズです。愛車にマッチさせるためにカラーリングとブレーキはヨーロッパ仕様にしています。

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Marici / ロードバイク
高橋 佳介(Keisuke Takahashi)

私は実用性が高く完成度も高い自転車を作るという目標を持ちこの自転車を作ることにしました。クロモリの自転車ではめずらしい今流行のエアロロードを意識して製作していくことにしました。トップチューブとシートチューブは丸いパイプを型にはめてプレス加工することで楕円にし、空気抵抗の削減と振動吸収性能を高めています。ロゴは地元の甲斐駒ケ岳という山を参考に、自転車名はその山のある場所の名称を参考に名付けました。

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Black Smith (AXON) / トラックレーサーK
今里 悠(Yu Imazato)

「神は細部に宿る」 これは建築家ミースの有名な言葉である。ステムのてっぺんからBBの裏まで神経を注いだ。鉄の固まりを真っ赤になるまで削り込み、パイプの繋ぎ目に。生産性皆無のハンドメイドにこだわり、その執念を込め “Black Smith” (鍛冶屋)とこのマシンを名付ける。ブランド名 “AXON” とは、興奮を伝える神経細胞のこと。コルサ(競争)における興奮を、乗り手とマシンが一体となり感じてほしい。先人の築きあげた知恵と現代の技術革新を組み合わせこのトラックレーサーの形を提案する。

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Progress / ミニベロ
紺野 哲也(Tetsuya Konno)

Progressとは進歩・成長を意味し、可変するパイプや多種多様な対応パーツを駆使することで、乗り手と共に成長することができる自転車になっています。従来の自転車ではできなかった、より多くのユーザーへのアプローチをコンセプトにこの1台を制作しました。丈夫なクロモリパイプを使用することで車体の寿命を伸ばし、小さな車体から無段階にサイズを拡張することができるので、体格の変化やその日の気分で形を変えたり、家族や仲間内などの多人数での共有を可能にしました。

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500円100円型 / ミニベロ
森 天孝(Sorataka Mori)

昔使われていた前輪が異様に大きいタイプの自転車を”ペニーファージング”といいます。名称の由来は、直径の大きく異なる前後輪を、イギリスの1ペニー硬貨とファージング(1/4ペニー)硬貨に見立てたところから来ているそうです。今回作った自転車は「現代版ペニーファージング」というイメージからスタートしました。ペニーファージングと違う点はまず小径化。そしてチェーンドライブを取り除くことで更なるコンパクト化を目指しました。また後輪操舵にすることでペニーファージングの前輪駆動兼操舵というネガティヴな部分を改善しました。名前はペニーファージングに習い、made in japanということで「500円100円型」としました。

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STRENGTH / トラックバイク
西 優哉(Masaya Nishi)

トラックバイクは何よりも速くなければいけません。速く走るに至って力が逃げてはいけないと考え、ねじれに強い高剛性のフレームを作りました。それがこの「力」を意味するSTRENGTH-ストレングス-の名の由来です。ダウンチューブを除く各パイプをロングラグで補強。そしてシートチューブの6割をラグで補強しました。これによってダンシング時のねじれにも力が逃げにくいフレームになりました。チェーンステーにはBBに溶接する際に鉄板を一枚差し込んで溶接しました。それにより通常のチェーンステーブリッジよりも硬いものに仕上がりました。パーツアッセンブルはMAVIC ELLIPSEやSRAM OMNIUMを使用。硬いフレームにあった定番パーツを組み付けています。

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TAKE BIKE / ロードバイク
石川 竜也(Tatsuya Ishikawa)

オールジャパニーズをコンセプトに作られた自転車です。竹、スチールパイプ、麻。このフレームに使用されてる材料は全て日本製です。バンブーバイクは海外の様々なメーカーから出ていますが、日本産の竹は肉厚が足りず、従来のバンブーバイクの製造方法では強度が足りないため、基本的には製造されていません。そこで細めの竹を綴ることによって断面強度を持たせることにしました。それにより、日本の竹でも十分な剛性を得る事が出来ています。エコな乗り物として自転車に乗る方が増えてる中で、本当の意味でのエコな自転車を作ることができたと思います。

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TROPOS / ロードレーサー
川村 翔太(Shouta Kawamura)

TIG溶接技術を活かしたアルミフレームの自転車を制作しました。市販メーカーのアルミフレームとは違い、TIG溶接時にできるビードを削り込み、スムーズな形状にしたことがこの自転車の大きな特徴です。また、ハンドルやサドルなどもフレームと同じ色に塗装し全体の統一感を持たせました。TROPOSとは「方角」の意味があります。この自転車に乗って色々な所に行き、思い出を作りたいと思い名付けました。

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achieve / トラックバイク
谷口 海生(Kaisei Taniguchi)

この作品はシンプルでスタイリッシュな見た目を重要視するためにブレーキも変速機も付けないトラックバイクに仕上げました。疾走感・高級感を与えたこの自転車は、レースで「目標を達成する」という意味を込めて「achieve」と名付けました。

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軽快車プラス / 軽快車
田中 智愛(Tomonori Tamaka )

今までの軽快車はパンクした時に車輪が外しにくい、重量の割には制動力がない、パンクしてスポーツ自転車屋さんに行ったら修理を断られるなどのデメリットがありました。それを改善するためにこの自転車は生まれました。従来の軽快車は車輪を取り外すまでに数多くの作業をこなしますが、この自転車はクイックレリーズを緩める一動作だけで取り外せる仕様になっています。また、使用しているホイール径はロードバイクで使われる700cを用いているので、スポーツ自転車屋で修理を断られることは無くなるはずです。ブレーキはMTBなどで使われるディスクブレーキを採用。”安全に止まる”ことを最優先に考えた結果です。安全で整備しやすいこの自転車は、軽快車の次世代の可能性を秘めています。

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Ycle / ミニベロ
李 奉鈴(Lee Bongseok)

斜張橋をイメージしたワイヤー自転車です。自転車に主に使われている金属やカーボンではなく、他素材で強度のある自転車制作を試みました。今回セレクトした素材は「ワイヤー」です。ワイヤーを使用した高強度のものとは何かと考えていた時、斜張橋を思い出しました。橋を建てる時、ワイヤーを使うと構造も簡単にでき、コンクリートより軽く、しかも同等な強度がでるデータがあります。何よりワイヤーの利点は風の抵抗が少なくなることです。それらの利点からワイヤーを自転車に取り入れることを決めました。軽くて空気抵抗が少ない。新しいタイプの自転車が誕生しました。

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SEKI Bicycle Works 「R-X10」 / ロードバイク
関 和貴(Kazutaka Seki)

速さそして楽しさを追い求めた自転車、それがこのR-X10です。空力・剛性・軽さのバランスを考えフレーム形状、パーツを選びました。最大の特徴はすべてのワイヤーを全て内装工作することにより風の抵抗を受けることがなく、外観もスッキリできたことです。空気抵抗を減らすめダウンチューブとシートチューブは縦方向に扁平させています。フレームで使用しているパイプは肉薄大口径で、信頼性の高い「KAISEI4130R」を使用。大口径パイプ・つぶし加工・ブリッジ・フィレット溶接などにより剛性を確保。パイプの重なり部分、ラグなどを大胆に肉抜きし完成車・アクセサリー込みで10kgという軽さを実現しました。

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PRANK / ミニベロ
関根 将太(Syouta Sekine)

私は「バカなことできるのは学生のうちだけ」と思っています。卒業制作は学生生活最後の作品、なので私はやりたいことを全力でやろうと思いこの作品を作りました。作品名の「PRANK」とは英語で「悪ふざけ」という意味で、名前の通り全力でふざけてみました。この作品の特徴は、普通のミニベロには使われないようなフロントフォークと、シートステーの代わりバイク用のサスペンションを使用していることです。とても楽しく制作することができたので見る人にも楽しんで頂きたいと思っています。

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branch bike / ロードバイクとクロスバイクの中間
佐々木 啓太(keita Sasaki)

クロスバイクをロードバイクに寄せたもの、またその逆だったりというものは見かけたことはあると思います。ではその中間の自転車を作ってはどうだろうか?という考えのもとにこの自転車を作りました。このbranch bike(ブランクバイク)の意味はラテン語で 分岐 という意味でロードとして、またはクロスバイクとしての両方の可能性を遺したもの、という意味を込めています。前輪軸と後輪軸を広めに取り、ハンドルを真っ直ぐなものにしてクロスバイクの部分を、ロードバイクに多いキャリパーブレーキと細めのタイヤにしてロードバイクの部分をそれぞれ取り入れています。

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ピスティ
寺田 翔(Sho Terada)

この自転車の最大の特徴は一般車とスポーツバイクがミックスされているところです。ハンドル、ブレーキは一般車の物を使いながらホイールは700cを装着しています。スポーツバイクは姿勢がきついから乗りたくないけど、スピードは欲しいという方をターゲットに作りました。フレームのデザインもシンプルで抵抗や、男女関係なくどんな方でも乗れるデザインになっています。使っているパーツもほとんど一般車の部品なので修理も安易にでき、メンテナンスも一般車と同じようにできます。

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gummi / コミューターバイク
小林 大紀(Daiki Kobayashi)

後輪からの突き上げによる振動吸収、振動減衰性の向上を主題に制作。私が自転車に乗っていてストレスに感じていた後輪からの衝撃、これを少しでも改善したいと考えた。振動吸収、振動減衰それぞれの特性向上の為、振動吸収材(ウレタンブッシュ)をトップチューブとシートチューブの接合部付近に配置。また、2つのパイプには縦方向の柔軟性を確保するために横扁平加工を施した。逆スローピングで硬そうな雰囲気。だけど乗ってみると柔らかい。そんな自転車を目指した。

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自転車の夢 / ロードバイク
松下 功樹(Kouki Matsushita)

私はラクガキが好きです。その趣味を自転車制作に生かせたらと思い、この作品を作りました。この作品は「フレームにラクガキをしただけ」です。しかし、ここまで無機質で細かいイラストをフレーム一面に描けば、ラクガキも「デザイン」と呼べるのかもしれません。ラクガキや手描きイラストも自転車の魅力の一つになりうるのではないでしょうか。

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Beard / fixed gear bike
成田 浩紀(Hiroki Narita)

これまでに学んできたスチールと独特の質感をもつファーを組み合わせることで自転車のあたらしい表現を目指した。しかし、スチールがメインと考え、あくまでもレザーはアクセントとして使用した。ヘッドチューブ側ではレザーをラグのような形状にすることで車体とその素材に一体感のあるようにした。黒を主調とするカラーリングにすることで、自転車の車体をはじめとするパーツ類のそれぞれテクスチャーやさまざまな“黒”を感じ取ることができるはず。~レザーたちに感謝を込めて~

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nic Cobra / New type Bicycle
西 将之(Masayuki Nishi)

この自転車は、パッと見た感じだとやはり車両用のコブラシートに目がいきます。しかし、本来の特徴は乗った時に気付くことでしょう。シートに座り、目の前にある操縦桿を握り左右に振る事でコーナリングをクリアしていきます。今までに体験したことのない操作感はワクワクする事間違いなしです。私は自転車は楽しく乗るもの、そしてその楽しみを共有する事こそが大切だと思っています。その気持ちが「nic Cobra」を誕生させた理由です。

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Tsubame / folding bike
中岡 崇(Takashi Nakaoka)

通勤、通学、または軽い旅行などで交通機関は利用するけど、そこから目的地までの移動が大変・・・なんて思ったことはありませんか?そこまで長い距離ではないけど、歩くには長すぎる距離といった状況に対して小さく折りたためる自転車を用いた輪行は非常に有効な手段と言えます。できるだけ輪行中邪魔にならないよう小さく畳めることをコンセプトに、また、ある程度の走行性を確保するために14インチタイヤを採用し制作しました。Tsubameはあなたを今まで見たことのない景色の場所へ連れて行ってくれることでしょう。

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izo / BMX・トライアルバイク
長谷部 慧(Kei Hasebe)

BMXにも乗りたい!トライアルバイクにも乗りたい!そんなあなたの為に制作した自転車です。20インチのホイールを取り付ければBMXに、26インチのホイールを取り付ければトライアルバイクに変えられる仕様に設計しました。トリックバイクを想定しデザインしたためシートチューブが短く、男性はもちろん、女性や子供でも乗りやすい自転車になっています。BMXでパークや街中を駆け回るもよし、トライアルバイクで山や森を駆け抜けるもよしの一石二鳥の自転車です。

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Z-brain / aero road
長南 一範(Kazunori Chounan)

シートチューブを限りなく小さくしたロードフレームのデザインを考え制作しました。フレームカラーは無重力をテーマに着色。塗装の色は4色で、黒は宇宙区間を表現しました。惑星を示すのはシルバー。オレンジは大気圏に突入するときに熱で明るくなるのを表現しました。また、赤はさらに惑星が近づいてくるイメージを表現しました。宇宙空間にある惑星で走行しているイメージを想像して、小物パーツなどを考えアッセンブルしています。

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スカイブルー / ミニベロ
馬場 直也(Naoya Baba)

新卒サラリーマンが通勤で使用するための自転車を考えました。ヘッドチューブとシートチューブの間にカゴを作り、そこにビジネスバッグを入れて走れるようにしました。タイヤは小さめですがスピードを重視し、20インチの451を採用。また悪路や段差がある道でも走れるようにブロックタイヤにしました。また、フレームカラーは「空」をイメージして白と水色をベースに塗装しました。憂鬱な朝でもさわやかな気持ちにさせてくれる自転車です。

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shirogane / ミニベロ
岩崎 徹(Toru Iwasaki)

「女性・輝く・自転車」この自転車は、女性に新たな装いを提案する。美しく、優雅に、上品に、可愛らしく輝かせる。柔らかさとしなやかさを感じるフレームの流れる様な曲線。その形状はどこかクラシックでありそしてモダンさも兼ね備えている。ジオメトリはアップライドで乗り降りのし易さが特徴。無理のない乗車姿勢と直進性で心地よさと楽しさを体感することが出来る設計になっている。ダイエットに於いてウオーキングよりも効果的なサイクリング。その有酸素運動は引き締まった足やせも期待できる。この自転車はあなたを街中へと誘う。そして街中の人は輝くあなたに振り返る。

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双輪車 / 二輪車
吉田 純(Jun Yoshida)

「必要最小限のもので作る自転車」をコンセプトに制作。車輪とブレーキ、それをつなぐフレームだけの非常にシンプルな自転車の提案です。チェーンがあればたるみが出る、変則をつければ調整が必要になる。この自転車はそれらの煩わしさがありません。全長1440mm(ホイールベース770mm)に設計しており、自転車を保管する際にその利便性を実感することができます。また、必要とするパーツを最小限にしたことでコストも抑えることができ、シンプルなデザインだけでなく実用性も提案できる自転車です。

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Impala CX / 競技用シクロクロス車
高橋 学(Manabu Takahashi)

選手と共に作り上げたシクロクロスレーサー。シーズンを通してレースに投入し選手から得たフィードバックを元に改良を重ね、メーカー製に引けを取らない車両を実現させた。競技用自転車に求められる性能面はもちろんのこと、全体の佇まいやカラーリングなどのレースマシンとしての美しさについても追求している。モデル名とブランドの象徴であるヘッドバッジには、荒れ地であっても軽やかに走って欲しいという願いがこめられている。

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MK / ツーリングバイク
征矢野 翔也(Syouya Soyano)

「長期のツーリングに挑戦する旅人へのアシストツール」をテーマに制作。私が過去一年半かけて行った日本一周自転車旅の経験が基になっています。フレーム構成は、耐久性の高いスチールパイプ「KAISEI 024」を使用することによって過酷な環境下の走行を可能に。また、コンポーネントはロードバイク等に使用されるレースグレードのパーツを使用して不満点であった巡航性を改善。キャリアは、私が日本一周旅行の際にも使用した積載容量が最も多いサイドバックが装着可能な物を採用しています。キャンプツーリングの楽しさを感じさせてくれる自転車に仕上がりました。

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CHIMERA / ロードバイク
大光明 伸門(Nobuto Ohmiya)

この自転車は様々な自転車の要素を取り込んで設計された、これまでのジャンルに囚われない新しいオールラウンドエアロロードバイクです。エアロロードバイクの空気抵抗の少なさ、エンデュランスロードバイクの快適性、強い踏み込みにも負けない高い剛性。それらが高い次元で組あわさっています。シートチューブはカーボン化することにより高剛性になりながらも振動減衰性が増しています。フレームの後ろ三角部分はクロモリらしい「しなり」を感じる事が出来るよう設計されています。

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curious / ピストバイク
中臺 充男(Mitsuo Nakadai)

[curious]という単語には「奇妙な・知りたがりな」といった意味があり、それがこの自転車のコンセプトです。フレーム全体を構成する細身のクロモリパイプは一本ずつ曲げ加工が施され、強度と見た目のバランスを考慮して配置をすることでまさしく「奇妙な」カタチとなっています。またこの特殊形状のフレームは、全体をしならせながら走るため従来の快適性とは違った不思議な乗り味をも持ち合わせています。curiousは常識を一から見つめ直すことで生まれた新たなジャンルの自転車です。

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marriage / 横タンデム車
朴 慶倫(Park Gyungryun)

兄の結婚のお祝いで制作した自転車です。この自転車は、二人が呼吸を合わせて同じケイデンスでペダルを踏まないと進むことが出来ません。「結婚」というものは、今までそれぞれ違うケイデンスで生きてきた二人がお互いに呼吸を合わせて生きていく事ではないでしょうか。まるでこの自転車に乗るように大変だと思いますが、うまく進んでいけることを祈ります。

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EASY BIKE / ロードバイク
柳 ソマン(Yoo Somang)

ホリゾンタル型フレームのロードバイクは、女性が乗車するのが難しい形状と言える。その理由は、ある程度の脚の長さがないと乗ることが難しい形状であり、身長の低い女性ではフレームに跨ぐことが出来ないからである。この自転車はそんな女性に向けた新しい形状のホリゾンタルフレーム ロードバイクである。この自転車の最大の特徴であるトップチューブの真ん中だけを下げた「2段ホリゾンタル型」が、股下長の弊害をクリアにしている。また、できる限りフレームサイズを縮小し、650Cのホイールを使用することで全体のバランスを崩さないように配慮した。フロントはシングルギアクランク、ブレーキは内蔵油圧式を採用しシンプルかつ実用性を保った自転車に仕上げている。

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CARENCIA / シングルスピード
露口 紘平(Kohei Tsuyuguchi)

[CARENCIA クレンシア]とは不足という意味のスペイン語である。如何に自転車を究極にシンプルにするかというコンセプトで作成した。見てわかる通りシートステー、チェーンステー、フロントフォークを一本づつ省略し、更に自転車の強度の要であろうシートチューブまで取り払った。制作時、強度面に不安は残ったが、全てのパイプを太く厚いパイプにする事によりその課題をクリアした。塗装に黒板塗料を使う事によりシンプルかつ無骨な見た目の一台が完成した。

次回はLOOP MAGAZONEが注目するビルダー(卒業生)のインタビューをお届けいたします。

2016.03.14
tannus