【第二回】BMX TOP RIDER INTERVIEW! 世界の頂きを狙うBMX RACINGのトップライダーにフォーカス!

畠山紗英

2008年の北京オリンピックから競技種目に加わり、東京オリンピックでも熱戦が繰り広げられた〈BMX RACING〉。今回、世界を舞台に奮闘する、国内トップライダーの2人にインタビューを行った。第二回目は畠山紗英選手。


畠山紗英選手

畠山紗英

1999年生まれ、神奈川県出身。両親と兄弟の影響で4歳からBMXレースをはじめ、年齢別では世界選手権で3度の優勝経験を誇る。2021年の東京オリンピックでは日本人女子初となるオリンピアンに。同年のワールドカップ第1戦では日本人初の3位入賞を果たすなど、日本人で世界チャンピオンの座に一番近い選手。


「自分にこれしかないと思っているから、やめようと思ったことは一度もない」

世界の強豪と肩を並べても一歩も引かず、豪快で力強いライディングをする畠山さん。実際に話してみるととってもおっとりとした口調で有力レーサーの面影を全く感じさせず、そのギャップの大きさに驚かされる。BMXに乗り始めたのは4歳の頃。両親と2人の兄の影響だったという。
「始めたばかりの頃は遊び半分でしたが、段々と本気になってきて。私が9歳の頃、北京オリンピックから正式種目になり具体的な夢になりました」
 3年ほど前から親元を離れスイスのUCI(国際自転車競技連合)内にあるワールドサイクリングセンターでトレーニング漬けの日々を送る畠山さん。スイスを拠点に世界中の大会に参戦するタフな日々だが、辞めようと思ったことはある?という問いには、即答で一度もないと返ってきた。
「自分にはこれしかないと思っているし、大変なこともあるけど楽しいことも沢山あるので。大学(日本体育大学に所属)卒業も間近ですが、卒業後もBMXだけに専念する予定です」


畠山紗英

トレーニングやレースの時以外はほとんどBMXに乗らないという畠山さん。話してみると内気で物静かな、まだちょっとあどけなさが残る21歳の女の子。そのギャップも彼女の魅力。


東京オリンピックでは日本人女子では初となるオリンピアンとして参戦。だが、1本目で転倒し左鎖骨を骨折、途中棄権という苦い結果となってしまった。
「1本目スタートして最初のコーナー。曲がる時に前後挟まれて行き場がなくなり、内側の選手の後輪に前輪が当たってしまい、転倒して肩から落ちてしまいました。時間にしておそらく15秒くらい。悔しいというよりも不甲斐ないという気持ちが大きかったですね。骨折したのもそれが始めてで、苦いものとなってしまいましたが、今は前を向いています」
 オリンピック前に出場したワールドカップ第1戦では、日本人初となる3位入賞を果たしているだけに悔しさが残るが、彼女に今後の目標を聞いてみた。
「もちろんパリオリンピックを見据えていますが、まずは世界選手権で勝って、チャンピオンだけが着れるレインボージャージを着るのが目標。ワールドカップで3位の表彰台が今のベストなので、それよりも高い位置にいけるように頑張っていきたいです」


畠山紗英畠山紗英

現在はワールドカップシリーズにて世界トップレベルで戦う畠山さん。特にジャンプが好きで、成功した時は凄く気持ちいいそう。ストレートでの加速にも自信を持っており、そこでの加速感を見てほしいという。クレバーなレース運びも定評がある。


畠山選手のカスタムバイク

畠山紗英

東京オリンピックでも乗った畠山さんのカスタムバイク。Wiawisのカーボンフレームに、軽量化重視でパーツをチョイス。同じく東京オリンピックに出場した長迫選手にデザインをお願いし、イギリスのペインターが描いてくれたという桜のグラフィックもお気に入り。


畠山紗英

ブレーキ、ブレーキレバーはSHIMANOのDXRをチョイス。ペダルも同じくSHIMANOのDEORE XTが装着されている、SHIMANOは子供の頃からずっと使い続けているパーツで、海外選手も多くの人が使うなどレーサーの間でも絶大な信頼が置かれているそう。


世界のトップラーダーたちと対等にわたり合う畠山選手。今後の活躍を注視したい、とっても魅力的なライダーだ。


Photo/Hikaru Funyu



2022.02.01
Encountermagazine